25坪5名オフィスレイアウト：「品の良い静けさ」を感じさせる空間演出

このオフィスレイアウトは、約25坪に5名の職員が快適に業務をこなせるよう設計された弁護士事務所です。来客対応、スタッフの業務効率、プライバシー保護、収納といった観点で非常にバランスの取れた空間構成となっており、「品の良い静けさ」を感じさせる空間演出がなされています。以下、エリアごとに解説します。

■来客を丁寧に迎える「Entry hall（エントリーホール）」
右下に配置されたエントリーホールは、来訪者をゆったりと迎える落ち着いた導線のスタートポイント。広めのスペースが確保されており、外部からの急な来訪や複数名の来客時にも対応可能です。

■ 対応レベルに応じて空間を使い分ける「Meeting room 1」と「Meeting room 2」
Meeting room 1（右上）は、ソファとテーブルを配した応接型。クライアントとの長めの打ち合わせやリラックスして話す必要のある相談業務に適しています。
Meeting room 2（中央やや右）は、テーブルとチェアを配した実務型の会議室。書類の確認や手続き、契約事務などに対応でき、よりフォーマルで実務的な打ち合わせに向いています。
両会議室が分離されていることで、同時来客の際も混雑せずに丁寧な対応が可能です。

■スタッフの業務効率を支える「Working room」
中央左寄りに配置された「Working room」は、5席分のデスクが整然と配置され、1人あたりの作業スペース（1275mm幅）も広めに取られています。
中央に向かい合わせのグループデスクがあり、スタッフ間の軽いコミュニケーションや共同作業に最適
壁際にも1名分のデスクが設置されており、静かに集中したい業務用スペースとして活用可能

■見落とされがちな収納・設備スペースの最適配置
オフィス上部には、長い収納棚と金庫が設置されており、書類や重要な契約書類の管理を効率化
プリンターや冷蔵庫、水回りの設備（ウォーターサーバー・冷蔵庫・キッチン）も壁側に集約されており、動線を邪魔しない生活機能のゾーニングがなされています

■全体的に感じられる「落ち着いた品の良さ」
手描き風のやわらかい線やフォント、観葉植物の配置、会議室の家具スタイルなどから、司法書士事務所らしい信頼感と安心感のある空間構成が見て取れます。ラグジュアリーすぎず、かといって簡素でもない――そんな程よい緊張感と親しみやすさを両立させたデザインが印象的です。