15坪4名スモールオフィスレイアウト： 適度な距離感と仕切り

■Working corner（ワーキングスペース）
左側には2列×2台のデスクを中心にした執務スペースが設けられています。各席には十分なスペースがあり、周囲と干渉しにくい配置で、集中して業務に取り組むことが可能です。デスク間には適度な余白があり、視線や声がぶつかりにくく、個人作業とチーム作業のどちらにも適しています。

■Meeting corner（ミーティングスペース）
中央には8人掛けのテーブルを配置したミーティングスペースがあります。社内打ち合わせはもちろん、来客対応やプレゼンにも利用しやすい設計で、プロジェクターやホワイトボードなどの設置にも対応可能なスペースです。Working cornerとの適度な距離が保たれており、業務の妨げにならない設計になっています。

■カフェスペース（休憩・カジュアルエリア）
左上のエリアには丸テーブルと椅子を配置したリラックス空間があります。業務の合間の休憩や、ちょっとした雑談、アイデア出しなどにも活用でき、コミュニケーションの活性化につながる空間です。快適なオフィスには、集中とリラックスのバランスが欠かせません。

■Cloak（クローク）・EV・トイレ・収納
右側にはコートなどを掛けられるクローク、トイレ、EVホールなどが集約されており、社員や来客の動線を自然に整理できる配置です。収納スペースもしっかり確保されており、書類や備品が乱雑にあふれることを防ぎ、オフィスの美観維持にも貢献します。

このレイアウトには、快適な職場環境をつくるうえで重要な要素が多く取り入れられています。

■ 動線の明確化
エントランスからワークスペース、会議室、トイレなどへのアクセスがわかりやすく、回遊しやすい動線設計となっています。社員・来客どちらにとってもストレスの少ない動きが可能です。

■ 光と空間の抜け感
窓側にカフェスペースや作業席を配置することで、自然光が入りやすく、開放感を得やすい構成になっています。明るい空間は集中力や生産性の向上にも寄与します。

■ 適度な距離感と仕切り
完全に壁で仕切るのではなく、空間を“ゆるやかに分ける”設計がポイントです。集中を妨げない程度にゾーンを分け、視線が気にならない工夫をすることで、心理的な快適性が高まります。

■ 多様な働き方に対応
集中できる個人席、チームでのミーティング、カジュアルな対話、収納・身支度スペースなど、さまざまな働き方に対応するエリアをバランスよく配置している点も秀逸です。

このオフィスレイアウトは、小〜中規模オフィスに最適な「機能性と快適性を両立した空間設計」といえるでしょう。集中できる作業スペースと、対話やリラックスを促すスペースを共存させることで、社員のモチベーションと生産性の向上に繋がる理想的な職場環境が実現できます。

効率的に仕事を進められるだけでなく、気分転換やチーム間の交流も自然と生まれるよう設計されたこのレイアウトは、これからの多様な働き方に対応する柔軟なオフィスづくりの一例として参考になるはずです。