22坪7名オフィスレイアウト：2つの執務スペースとセミナールームのあるシンプルながらも機能性オフィス

このオフィスレイアウトは、シンプルながらも機能性と柔軟性を兼ね備えた設計が特徴で、特に中小規模のチームやスタートアップにとって最適な空間構成となっています。

■柔らかな導線を生み出す「曲線の壁」
レイアウトの大きな特徴の一つは、執務室を包み込むように描かれた曲線の壁です。通常、オフィスレイアウトでは直線が多用されますが、このカーブは空間にリズムを与え、視覚的にも心理的にもやわらかさを生む効果があります。来訪者がエントランスからセミナールームへ向かう際にも、この曲線が自然な導線を形成しており、オフィス全体の印象をやさしく整えています。

■多様な働き方を支える「二つのワーキングルーム」
このオフィスには執務スペースが2つ設けられており、それぞれに4人用のデスクが設置されています。手前の部屋はより開放的で自然光が入りやすい配置になっており、集中作業や日常業務に適した空間です。一方、奥の部屋はややこもった構成で、静かな作業やクリエイティブ業務に向いたゾーンとしても活用できます。

■プレゼンやワークショップに対応するセミナールーム
オフィスの右上に配置されたセミナールームは、プレゼンやチーム全体でのディスカッション、クライアント向けのワークショップなどに対応できる広めの会議スペースです。長方形のテーブルが2セット並べられ、最大で8名以上の着席が可能です。壁際にはホワイトボードやモニターも設置できるスペースが確保されており、発信型の会議にも適しています。

■ 集中とプライバシーを両立したミーティングブース
右下に並ぶ「ミーティングブース 1」「ミーティングブース 2」は、2〜4名の少人数会議に特化した空間です。個別の打ち合わせやオンライン会議、来客との面談などに活用できるスペースで、チームワークとプライベートを両立させる設計思想が感じられます。

■温もりを添えるアクセント「観葉植物」
全体のレイアウトの中にさりげなく配置された観葉植物が、空間の温度感を調整しています。グリーンの要素は、集中力の向上やストレス緩和といった心理的効果があるとされており、特に手描き風のイラストではナチュラルな雰囲気がより際立ちます。

■曲線とゾーニングが生む、快適で柔軟なオフィス空間
このレイアウトは、限られたスペースの中に「集中」「対話」「発信」「個別対応」といった働き方の多様性を取り込み、美しさと実用性の両立を目指したデザインです。特に、曲線による視覚的柔らかさと明快なゾーニング、落ち着いた配色が絶妙なバランスで融合しており、訪れる人に“このオフィス、居心地がいいね”と思わせるような空間となっています。