成長企業のオフィス戦略

「美と健康を届ける会社は、まず働く人を幸せにする」I-neが仕掛ける“共創型オフィス戦略”の真価

Date: 2024.11.05
「美と健康を届ける会社は、まず働く人を幸せにする」I-neが仕掛ける“共創型オフィス戦略”の真価

大阪・中之島に本社を構えるI-ne(アイエヌイー)株式会社が、2025年春に新本社「I-ne BASE」を始動する。オフィスビルの設計段階から「I-neらしさ」を追求し、自社専用に建設された新拠点は、単なる“移転”ではなく、“企業の未来を可視化する場”として注目されている。

美容・健康ブランド「BOTANIST」などを展開する同社が、なぜ今このタイミングでオフィスを刷新するのか。そして、そこに込めた思いとは何か。本稿では、I-neの新本社構想を成長期企業のオフィス戦略として紐解き、その背景にある企業文化と未来志向の経営ビジョンを探る。

出典元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000722.000012002.html

オフィスは、会社の“内なるブランド”を体現する場所

I-neの新本社「I-ne BASE」は、従業員の共創と自己実現を最大化する“創造の拠点”として位置付けられている。

この発想の根底にあるのが、I-neが掲げるパーパス(存在意義)──「Chain of Happiness 世界中に幸せの連鎖を」。同社は、社員一人ひとりの幸せを源流に、顧客、パートナー、そして社会全体へと価値を連鎖させていく企業哲学を持つ。オフィスはその「始点」であり、「働く場所」ではなく「自分らしく働き、未来を創る場所」としてデザインされている。

出典元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000722.000012002.html

働き方の“内装革命” 未来型オフィスは「創造性」と「柔軟性」が鍵

I-ne BASEでは、部署ごとの固定席を撤廃し、業務ごとに場所を選べる「ABW(Activity Based Working)」を採用。加えて、社内外とのコラボレーションを促進する「オープンスペース」や、集中に特化した「フォーカスブース」など、多様なワークモードを可能にする設計が導入される。

この動きは、コロナ禍以降に多くの企業が模索してきた「ハイブリッドワーク」の進化形とも言える。ただしI-neの取り組みが他社と一線を画すのは、“制度先行”ではなく“文化先行”である点だ。

I-neでは、単なる効率化ではなく、「幸せに働く」ための空間設計が優先されている。成長フェーズにある企業にとって、企業カルチャーをいかに物理空間に落とし込むかは、採用力や離職率、そしてイノベーション創出に直結する戦略課題だ。

サステナブルな素材の活用
新オフィスではサステナブルな素材を実験的に取り入れ、持続可能な未来に向けたチャレンジをしています。
左)FSC森林認証を取得した北海道美幌町の森林で産出された木材「カラマツ」を使用したテーブル。
右)強度と美しい木目が特徴のカラマツ材の可能性を追求し、その魅力を引き出す家具を制作

出典元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000722.000012002.html

本質的な「ブランディング」はオフィスから始まる

消費者へのブランド訴求と、従業員へのエンゲージメント・・・この二つを分断せず、共鳴させる戦略こそ、I-neの強さの源だ。

たとえば、I-neが展開するプロダクトには一貫して「本質志向」「植物由来」「ユーザー起点」の哲学がある。それはオフィス設計にも通じる。木材を多用したナチュラルな内装、光と緑を取り入れた空間設計、そして多様な個性を尊重する空間分け。これらはすべて、「美と健康」を軸にした同社の事業ドメインと有機的に接続している。

つまり、I-neのオフィス戦略とは、自社ブランドを“従業員体験”にまで拡張した全方位型ブランディングなのである。

コンセプトルーム
I-neでは、一般消費財を中心に企画開発から流通までを一貫して担い、国内外のお客様に商品を通じて幸せな体験を届けられるよう、商品づくりをしています。
新オフィスでは、ブランド体験の価値を最大化するため、ブランド開発における社内外のコミュニケーションを深める目的でコンセプトルームを設えました。
写真)香りのテイスティングやテクスチャーの体験が可能な、I-ne商品の展示コーナー

出典元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000722.000012002.html

成長企業の次なる勝負所は、「人材と空間の共創力」

I-neの事例は、オフィスをコストではなく「戦略的資産」として再定義した好例だ。これから成長を加速させたい企業にとって、単に「働きやすい」だけのオフィスでは不十分である。求められるのは、「働く人の感性を刺激し、未来の事業を共に創造する場」としてのオフィス戦略だ。

自社の理念と、社員のエネルギーが交差する空間。そこには、I-neが目指す「幸せの連鎖」の原点がある。そして、それはあらゆる成長企業にとっての普遍的なヒントになるはずだ。

シンク、調光ライティング、WEB会議環境を備えたミーティングルームスタイルのラボ 出典)https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000722.000012002.html

シャンプー台を活用した検証に加え、商品をトータルで体験することが可能なサロンスペース 出典)https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000722.000012002.html

コミュニケーションスペース
自然体の自分を意識することでクリエイティビティを高め、コミュニケーションが生み出しやすくなるスペースを設えました。さらにセミナーやイベントの実施にも対応できるよう、シーンに応じてさまざまなスタイルを選択できる、可変的な空間を備えています。
日常の喧騒を離れ、自己と向き合うことや、普段とは異なる環境で会話することで、イノベーティブなアイデアが生まれやすい茶室空間
出典 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000722.000012002.html
御堂筋ダイビルの環境性能 
I-neが入居する御堂筋ダイビルは、「CASBEE-スマートウェルネスオフィス Sランク」と 、BELS認証「ZEB Oriented」 を取得しております。屋上には太陽光パネルが設置されており、CO2フリー電力の導入と併せて、御堂筋ダイビルで消費される電力はCO2フリー化され、脱炭素型の環境が整備されています。これらの環境への取り組みは当社の理念と親和性があり、入居のポイントとなりました。

企業情報

会社名 I-ne(アイエヌイー)株式会社
所在地 大阪府大阪市北区中之島六丁目1番21号
代表者 代表取締役社長 田岡 敬
設立 2007年3月
事業内容 「Chain of Happiness 世界中に幸せの連鎖を」をパーパスに、美容・健康・ライフスタイル領域におけるD2Cブランドを多数展開。BOTANIST、YOLU、Amino Masonなどの人気ブランドを通じて、国内外で高い支持を集める。製品開発から販売までを一貫して自社で行い、ユーザーに寄り添ったプロダクトと体験価値を提供している。
URL https://i-ne.co.jp/
出典元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000722.000012002.html
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この記事を書いた人

YAMASHITA-R

早稲田大学卒業後、帝国データバンクを経て東京オフィスコンサルコンサルティング(現:47株式会社)に入社。マーケティング・広報・取材を担当。退職後、WEB制作会社の取締役を経て株式会社ピーパタを立ち上げ。

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