30坪・20名のオフィスレイアウト事例|5つの実例と設計のポイント

目次
限られたスペースでも快適に!30坪・20名のオフィスレイアウト事例を紹介
「30坪のオフィスで20人なんて、窮屈で働きにくいんじゃない?」
そんな不安を抱く方も多いのではないでしょうか。
しかし、レイアウトの工夫次第で、小規模でも快適で生産性の高いオフィス空間は十分に実現可能です。
実際に近年では、スタートアップ企業やスモールビジネスを中心に、“コンパクトでも働きやすいオフィス”の需要が急増中。
本記事では、30坪(約100㎡)のスペースで20人が快適に働けるオフィスレイアウト事例を5パターン紹介。
業種や働き方に応じて最適な配置を選べるよう、図面付きで解説していきます。
移転やレイアウト変更を検討している企業担当者の方はもちろん、コストと快適さを両立したい総務・経営者の方にも役立つ内容です。
30坪・20名のオフィスに必要な基本スペースとは?
オフィスレイアウトを考える上で大切なのは、「誰が・どこで・どう働くか」という視点です。
30坪(約100㎡)のスペースで20名が働くためには、単にデスクを並べるだけでなく、必要な機能空間をバランスよく配置することが求められます。
以下は、20人規模のオフィスに最低限必要とされる基本スペースの一例です。
エリア | 用途・機能 |
---|---|
執務スペース | デスク×20、ワゴン、チェア、配線まわり |
会議・打ち合わせスペース | 4〜6人用テーブル1〜2台(完全個室 or オープンブース) |
エントランス・受付 | 来客対応のミニカウンター・サイン・ロゴ設置 |
休憩・リフレッシュスペース | コーヒーマシン、軽食用のミニテーブル |
ストレージ・収納 | 書類棚、ロッカー、備品収納 |
複合機・OAコーナー | コピー機、FAX、シュレッダーなど |
これらのスペースを効率よく配置することで、動線がスムーズで生産性の高い職場環境が実現します。
次のセクションでは、実際にこの条件をもとに設計した【5つのレイアウトパターン】をご紹介します。
あなたの会社にぴったりのレイアウトはどれでしょうか?
レイアウトパターン①:スクール型配置|集中力と生産性重視の基本形
もっともベーシックな「スクール型」レイアウトは、整然と並んだデスクが特徴。
学校の教室のように、前方を向いて一列ごとに並ぶ配置は、集中して作業に取り組む業務スタイルに最適です。
主な特徴 | 向いている会社 |
---|---|
・20席をきれいに整列させやすい ・動線がシンプルで導線トラブルが起きにくい ・管理職やリーダー席を前方に置くことで統率がとりやすい |
・業務が個人作業中心の会社 ・ルールを重視するコーポレート文化の企業 ・新入社員が多く、目が届きやすい配置にしたい企業 |
- メリット:席配置が均等で、デスク数の調整がしやすい。全体を見渡しやすく、マネジメントしやすい
- デメリット:コミュニケーションがやや希薄になりやすい。来客エリアとの動線が交錯すると落ち着きづらい
スクルー型レイアウトのアドバイス💡
「集中・正確さ」を重視する職種(例:経理・事務・開発系)にはぴったり!
ただし、硬すぎる印象にならないよう、観葉植物やパーテーションで柔らかさをプラスするとGOOD!
レイアウトパターン②:アイランド型配置|チーム連携が活性化する対面式
チームワークを重視する職場にぴったりなのが、この「アイランド型」レイアウト。
4〜6人のグループ単位でデスクを向かい合わせに配置し、対面での会話やアイデア共有がしやすいのが最大の魅力です。
主な特徴 | 向いている会社 |
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・島ごとにチーム分けがしやすい ・コミュニケーションの活性化に◎ ・周囲の状況が把握しやすい |
・企画・営業・クリエイティブ系のチーム制の会社 ・若手中心のスタートアップ ・日常的に声掛けが必要な業務 |
- メリット:情報共有・相談がしやすくチーム力が高まる。来客スペースと執務スペースを明確に分けやすい
- デメリット:視線が気になる社員には不向きな場合も。書類や備品の共有ルールがあいまいだと散らかりやすい
アイランド型レイアウトのアドバイス💡
社内の「雑談力」も強化され、自然なアイデア発想が生まれる環境に。
ただし、集中ブースや個室会議室との併用がカギ。静けさが求められる作業にはゾーン分けを。
レイアウトパターン③:フリーアドレス型配置
フリーアドレス型は、社員一人ひとりに固定席を設けず、空いている席を自由に使うスタイルのレイアウトです。近年ではハイブリッドワークやテレワークの普及により、多くの企業がこのスタイルを採用し始めています。
このパターンでは、30坪の空間に20名がゆとりをもって働けるよう、あえて全員分の席を用意せず、10〜15席程度に留め、あとはカフェスペースや集中ブース、ミーティングエリアなど、ワークスタイルに合わせた多様な空間を設けるのが特徴です。
特徴とメリット:
- 出社率に応じて柔軟な運用ができるため、スペース効率が高い
- オープンな雰囲気でコミュニケーションが活性化しやすい
- 多様な席種(ソファ、ハイテーブル、集中席など)を設けることで、生産性向上にもつながる
おすすめの企業タイプ:
- リモートワークを取り入れているIT・クリエイティブ系企業
- 少人数でフレキシブルな働き方を推進しているベンチャー企業
レイアウトパターン④:ラウンジ型配置
ラウンジ型レイアウトは、まるでカフェやホテルのような空間演出を取り入れた、柔らかくリラックスできる雰囲気が特徴のスタイルです。ソファやローテーブル、観葉植物などを取り入れ、オフィスでありながらも「くつろげる場」「気軽に集まれる場」を意識して設計されます。
30坪の空間に20名規模でも、あえて席数を絞って「滞在型のコミュニケーション空間」をメインにした構成にすることで、発想力が求められるクリエイティブな業務やミーティングが活性化されます。
特徴とメリット:
- 社員同士の自然な交流が生まれやすい
- リラックスした雰囲気で新しいアイデアが出やすくなる
- 来客対応にも活用できる多目的スペースとしても◎
おすすめの企業タイプ:
- デザイン会社・広告代理店などのクリエイティブ業界
- 従業員のウェルビーイングを重視している企業
レイアウトパターン⑤:ブース型配置
ブース型レイアウトは、集中力を高めるための「半個室」的なスペースを確保する構成で、特に静かな環境が求められる業務に適したスタイルです。1人1席が明確に区切られており、周囲の視線や会話が気になりにくいため、作業効率の向上が期待できます。
30坪に20人という条件でも、ブースのサイズと通路のバランスを工夫することで、意外と快適な作業スペースが確保可能。最近では、吸音パネルや天井付きのパーソナルブースを導入する企業も増えています。
特徴とメリット:
- 個人業務に集中しやすく、Web会議にも適応
- 業務ごとのゾーン分けで業務効率を最大化
- 電話応対や機密作業にも向いている
おすすめの企業タイプ:
- コールセンター・サポートデスク
- 法務・経理など静かな集中環境が必要な部署
まとめ|自社に合ったレイアウトで働きやすいオフィスづくりを
30坪・20名規模のオフィスでも、レイアウト次第で働き方や業務効率、社員の満足度は大きく変わります。本記事で紹介した「スクール型」「アイランド型」「フリーアドレス型」「ラウンジ型」「ブース型」それぞれには、企業文化や業務内容に応じたメリットがあります。
新オフィスの設計やレイアウトを検討中の方は、まずは自社の課題や目指す働き方を整理し、どのスタイルがフィットするのかを考えてみましょう。図面やパース画像を参考にしながら、理想の職場環境をイメージすることが第一歩です。
限られたスペースでも、工夫次第で「働きやすさ」と「デザイン性」の両立は可能です。移転やリニューアルを成功させるためにも、プロのアドバイスやレイアウト相談を活用して、社員が快適に働けるオフィスづくりを実現してみてください。
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